脱兎の夢日記。

脱兎の夢日記。

夢と現実の日記。

☾| 好きを仕事にするとなんか違う

私の大好きな作品を描いている漫画家さんのアシスタントになった。
最初は嬉しかったが「自分が買って読む漫画の一部を自分が描いている」という状態に疑問を抱き始めている。
スケジュールはいつもギリギリで明日までに仕上げなければいけない原稿が山のよう。
もうすぐ新しいグッズが発売されるらしいけど、忙しくてどんなグッズなのか確認出来ていない。
仕事になると楽しむ余裕がなくなるみたい。

☾| イルカと少年

夏のビーチ。
たくさんのイルカが海で泳いでいて、その波の中で私は溺れていた。
このまま死ぬのかなと思った。
すると、1匹イルカが私を乗せて、そのまま岸辺へ運んでくれた。
イルカは私を置いて海へ帰ってしまった。
しばらく砂浜をフラフラしていると、妙に可愛らしい格好をした少年を見つけた。
私はその子にお礼をしなければいけないと直感的に思ったが、上手く話せなかった。

☾| 化け物の支配

この国は人間の他にもう一つの種族が支配している。
彼らは人間の遺伝子の他にサイドマターと呼ばれる謎の微粒子を体内に有しており、人間に擬態することが可能だが、その真の姿は人間とは異なる。
触手のようなもの、大きな目が胴体の真ん中についているもの、百足のようなもの、甲羅で覆われているものなど、個体差はあるもののどれも奇妙かつグロテスクであり、人間に恐怖を与えるには充分のインパクトだ。
言ってしまえば彼らは人間にとって恐ろしい化け物である。

最近では人間が捕食される事件も増えてきたため、人々は彼らが多く生息する地区には近寄らないようになった。
彼らが占拠する地域の付近では、日雇い労働者やホームレス、元犯罪者、難民など、普通の生活が困難な者だけが住みついている。

このような現状を憂いた政府は彼らを排除する計画を進め始めた。
私はその計画を担う特殊部署の下っ端職員だ。
私のような下っ端職員のほとんどは高給に釣られて雇われた、学歴も技術も何も持っていないフリーターのような人間だ。
社会で優遇されるようなものを何も持っていない底辺のフリーターが高給で雇われる理由は、誰でも想像に容易いだろう。
命は投げ捨てるような気持ちで契約書にサインをして雇われたのだ。

そんな私がいる場所、それは化け物たちに占拠されかけているN地区だ。
この地区の様子を探索して報告するのが今回の仕事だ。

N地区は閑散とした住宅地であった。
元々は人間が使用していたであろう少し廃れた住宅が所々建っている他、目立った娯楽施設は見当たらない。
歩道橋には高さ3mはありそうなカラフルで毒々しい花のような見た目をした化け物が張り付いている。
辺りを歩く人間はこの地区から離れることのできない貧困者か、もしくは擬態した化け物なのか、定かではない。
どちらにせよ虚な瞳と薄汚れた衣服が、ここは健康で文化的な生活を保証された場所ではないということを象徴して歩いているようだった。

☾| 撮影までの道のり

体育祭で流す動画を田園で撮影することになった。
撮影は体育の授業時間を使って行う。
そのため、田園までの移動は乗り物を使わず徒歩だ。
撮影を行う場所にむかうには、かなり急な坂をひたすらのぼる必要がある。
坂というより崖に近いようなところもあって、体力のない私はギブアップしそうだった。
どうにか上り切った時には、近くにいる人たちが拍手して褒めてくれた。
途中で脱げかけて邪魔になり上に投げた靴を持っててくれた男子から靴を受け取り、達成感と安堵感に包まれた。

☾| GIRLS-PSYCHOPASS

自殺未遂をして休職することになった私。
ずっと家にいても仕方ないので、心配をかけてしまった親戚の家へ顔を見せにいくことにした。
親戚の家に行くには電車に3時間以上乗ることとなる。
かなり暇だ。

電車に揺られながら携帯の音楽アプリを開いた。
シャッフル再生ボタンを押し、イヤホンから流れる音をだらだらと聴き続ける。

すると突然、私の胸を打つ音楽が流れた。
全く知らない、初めて聴いた曲だ。
軽快でいて激しい音、電波系というのか理解出来ない謎の歌詞、それでいてなぜか重苦しさを感じた。
タイトルは『GIRLS-PSYCHOPASS』。
調べてみると同タイトルのゲームの主題歌であった。

私は『GIRLS-PSYCHOPASS』がすっかり気になってしまい、ゲームの体験版のプレイ動画を見ることにした。

学園もののゲームなのか、スタート画面には立派な学校を背景に制服を着た女の子たちがズラリと並んでいる。
主人公の男は女の子たちの通う高校に転校し、彼女たちと交流していくらしい。
なんだか普通のギャルゲーみたいな設定だ。
少しがっかりした。

しかし、ゲームは予想外のシーンから始まる。
主人公が帰宅するとそこには茶髪でショートヘアの可愛い女の子がソファでビールを飲んでいるのだ。
学園ものはどこにいったのか。
未成年はビールを飲んではいけない。

しかも、この帰宅した家はそもそも主人公の家ではないらしい。
女の子がもともと一人暮らしをしていた家に、この主人公が同棲し始めたようだ。
なんだかいかがわしい雰囲気が漂っている。

そして、女の子と主人公の会話が始まる。
女の子は愛想がよく、ニコニコした可愛い顔で、主人公を煽てている。
リップサービスがお上手だ。
対する主人公も爽やかな笑顔でスムーズに会話を進めていく。
女の子のリップサービスに照れたり動揺したりすることもない。
よくいる冴えない童貞主人公とは一味違うようだ。

楽しげな会話が続いていく間、セリフのテキストとは別に女の子の横に表示された吹き出しは、罵詈雑言で埋め尽くされていく。
主人公は「美人眼」を使い、そんな女の子の心情を読んでいく。
この「美人眼」は女の子の心が美しいかどうかを探ることが出来る主人公の特殊能力らしい。
厨二臭い設定だ。

この2人はなぜ同棲しているのか。
どんなストーリーを展開していくのか。
そもそも何を目指していくゲームなのか。
夢中になって動画をみているうちに乗り換えの駅に着いてしまった。

☾| ここでは息詰まる

私は学校のお散歩サークルに所属している。
最近は新型ウイルスの影響で活動が制限されているが、今日は久しぶりに朝から活動があり、体育館に集合した。

喉が渇いていたので、活動が始まる前に飲み物を飲もうとしたところ、顧問による説教が始まった。
ウイルス対策にもっと気を配れということだ。
最近はこればかりだ。
何をするにも注意しろ注意しろと言われて、たかが水分補給すら気をつけなければいけない。
なんだかうんざりしてきた。

私はこの閉塞感に耐えられなくなり、そのまま外に出て駅に向かって歩いて行った。
引き留めようと追いかけてる他のメンバーを無視して、とにかく歩いた。
とにかくどこかへ行きたかった。

☾| 許容

仕事を辞めて劇団に入った。
寮があるので、そこで暮らしながら稽古をしている。

隣部屋は同じく新人の男の子。
私よりも年下の黒髪イケメンだが、クールな性格なのか、最初は私ともそれ以外の団員ともあまり話さなかった。
そこから日々を重ねるうちに、ちょっとした事件を通して、私と彼は歩み寄りつつあった。

そのことに私は安心していたのだけど……。

私の部屋で一緒に話をしていた彼は、唐突に私の太ももを撫で始めた。

くすぐったい!

抗議すると彼は怒り出した。
なんでも私が明日の約束をドタキャンしたのが気に入らなかったらしい。
彼は完全に拗ねた様子で私に悪戯を仕掛け始める。

思ったより強い力で押さえつけられ、私は抵抗が出来ない。