脱兎の夢日記。

脱兎の夢日記。

夢と現実の日記。

☾⋆| いい子じゃないから

「あの子のこと、本当に反省してないの?」

去り際、突然投げ掛けられたその質問に、私は動揺した。
先程まで穏やかに談笑していた友人から、そんな風に責めるように聞かれるなんて、全く考えていなかったのだ。

私は取り繕うように答えた。

「あのね、私はあの子に馬鹿にされて本当に嫌だったの。これ以上一緒にいるのは耐えられないと思った。…でも、他の人に愚痴みたいなことを言ったのはちょっと反省している」

最後に少しだけ、いい子ぶった。
本当は反省などしていない。
自分を見下す人間を嫌いになるのも、嫌いになった人間から離れるのも、嫌いなものを嫌いと周囲に伝える行為も、何一つ悪いと思っていない。

友人はそれ以上追及することなく、そのまま去っていった。
ただ時間になったから帰るだけだ。
深い意味はない。

しかし、今はなぜか見放されたような気分になってしまった。