脱兎の夢日記。

脱兎の夢日記。

夢と現実の日記。

☾ | あなたは誰

平凡な中学2年生の私。
今日も平和な1日を過ごし、学校から帰宅しようと昇降口に向かっていた。
そこに偶然通りかかった先輩が声をかけてくれた。
いつも元気で優しい先輩に声をかけられてなんだかこちらまで明るい気持ちになった。

先輩は用事があるらしくそのまま職員室に向かって行った。
私は上履きから靴に履き替えて校門に向かった。
すると先輩が体育館裏に向かう後ろ姿が目に入った。
さっき職員室に向かったはずの先輩がなぜ体育館裏に…?
私は疑問に思いながらもその先輩の後ろ姿に声をかけることが出来なかった。

それからというもの「さっき会ったばかりの人とまた遭遇する」という現象が何度も起きるようになった。
まるで同じ人が2人いるようで何だか気味が悪い。

私は全ての人に本物と偽物がいるのではないかと疑うようになった。
しかし、誰に相談してもまともに取り合ってもらえないし、確かな証拠は何もなかった。

日に日に繰り返される謎の現象への恐怖心を取り払うことが出来ず、私はただただ人間を避けるようになった。
自分の目の前にいる人間が誰なのかわからないことが、こんなにも自分の心を不安や孤独で埋めつくすなんて――。