脱兎の夢日記。

脱兎の夢日記。

夢と現実の日記。

☾| 好きを仕事にするとなんか違う

私の大好きな作品を描いている漫画家さんのアシスタントになった。
最初は嬉しかったが「自分が買って読む漫画の一部を自分が描いている」という状態に疑問を抱き始めている。
スケジュールはいつもギリギリで明日までに仕上げなければいけない原稿が山のよう。
もうすぐ新しいグッズが発売されるらしいけど、忙しくてどんなグッズなのか確認出来ていない。
仕事になると楽しむ余裕がなくなるみたい。

☀︎ | 無題

小学校に入るよりも前。
部屋に閉じ込められて作文を書いていた。
自分の気持ちを自由に書けと言われていたけど、実際は自由になんて書いたらだめだった。
何を書けば許されるのかわからなくて、言葉を書いては消して書いては消す。
そういう日を何度か繰り返してるうちに言葉も感情も嫌いだと思った。

でも、どうしようもないくらい人間なの。
悲しいくらい?死にたいくらい?信じられないくらい?わかんないけど。

今だって私の本当の感情はあの部屋のすみっこに捨て置かれたまま、塵のように積もってるだけなんじゃないかって思うのに、衝動や欲求だけは確かにこの体に残っていて。

本当に気持ち悪いね。

☾| イルカと少年

夏のビーチ。
たくさんのイルカが海で泳いでいて、その波の中で私は溺れていた。
このまま死ぬのかなと思った。
すると、1匹イルカが私を乗せて、そのまま岸辺へ運んでくれた。
イルカは私を置いて海へ帰ってしまった。
しばらく砂浜をフラフラしていると、妙に可愛らしい格好をした少年を見つけた。
私はその子にお礼をしなければいけないと直感的に思ったが、上手く話せなかった。

☁︎ | 嫌い

私のことは好きじゃないくせに私の命は大事みたいに言うからみんな嫌い。
私のことを嫌いになってくれる人歓迎だけど、私が目の前で臓器を抉り出しながら自害してもちゃんと笑顔で喜んでくれなきゃ嫌だ。

☾| 化け物の支配

この国は人間の他にもう一つの種族が支配している。
彼らは人間の遺伝子の他にサイドマターと呼ばれる謎の微粒子を体内に有しており、人間に擬態することが可能だが、その真の姿は人間とは異なる。
触手のようなもの、大きな目が胴体の真ん中についているもの、百足のようなもの、甲羅で覆われているものなど、個体差はあるもののどれも奇妙かつグロテスクであり、人間に恐怖を与えるには充分のインパクトだ。
言ってしまえば彼らは人間にとって恐ろしい化け物である。

最近では人間が捕食される事件も増えてきたため、人々は彼らが多く生息する地区には近寄らないようになった。
彼らが占拠する地域の付近では、日雇い労働者やホームレス、元犯罪者、難民など、普通の生活が困難な者だけが住みついている。

このような現状を憂いた政府は彼らを排除する計画を進め始めた。
私はその計画を担う特殊部署の下っ端職員だ。
私のような下っ端職員のほとんどは高給に釣られて雇われた、学歴も技術も何も持っていないフリーターのような人間だ。
社会で優遇されるようなものを何も持っていない底辺のフリーターが高給で雇われる理由は、誰でも想像に容易いだろう。
命は投げ捨てるような気持ちで契約書にサインをして雇われたのだ。

そんな私がいる場所、それは化け物たちに占拠されかけているN地区だ。
この地区の様子を探索して報告するのが今回の仕事だ。

N地区は閑散とした住宅地であった。
元々は人間が使用していたであろう少し廃れた住宅が所々建っている他、目立った娯楽施設は見当たらない。
歩道橋には高さ3mはありそうなカラフルで毒々しい花のような見た目をした化け物が張り付いている。
辺りを歩く人間はこの地区から離れることのできない貧困者か、もしくは擬態した化け物なのか、定かではない。
どちらにせよ虚な瞳と薄汚れた衣服が、ここは健康で文化的な生活を保証された場所ではないということを象徴して歩いているようだった。

☾| 撮影までの道のり

体育祭で流す動画を田園で撮影することになった。
撮影は体育の授業時間を使って行う。
そのため、田園までの移動は乗り物を使わず徒歩だ。
撮影を行う場所にむかうには、かなり急な坂をひたすらのぼる必要がある。
坂というより崖に近いようなところもあって、体力のない私はギブアップしそうだった。
どうにか上り切った時には、近くにいる人たちが拍手して褒めてくれた。
途中で脱げかけて邪魔になり上に投げた靴を持っててくれた男子から靴を受け取り、達成感と安堵感に包まれた。